#26 幽霊日記
夏休みが終わる。明日から学校。早く寝ろ。
今日、友人と話していて、新たにしっくりくる自己表現?に出会ったから、残しておく。
辛いことあったらここ見なよ、僕。
前に、自分が透明人間みたいだとか、そういうことを書いた気がするのだけれど、
それを更新した。
きっと僕は、自分のことを幽霊だと思っている。
というか、そう思う方が楽だと、今日気づいた。
元より現実では影が薄くて、名前を忘れられたり、出席を飛ばされたり、そこに立っていても気づかれなかったり…とまぁ散々な透明人間なエピソードがあるわけだが。
たぶん、僕は幽霊なんだ。
だから、人に話しかけても気づかれなかったことがあるし、
食べなくても平気だし、眠りたくもないし、
死ぬことだって怖くないし、そもそも自分に興味が無い。
だって、いろいろしっくりきてしまうんだ。
そもそも、産まれる時にいろいろトラブルが起きて、死んで出てくる可能性だって大いにあった人間なんだ。
死んでいてもおかしくなかった、死んでいる可能性があった、
そういうことを、まぁ小さい頃から言われてきた、気がする。
覚えてはいないけれど、父親はこの話を僕にするのが好きだから。
きっと、「自分は死んで産まれてきた」んだと、そう認識してしまったんだと思う。
だから幼い頃から、親に自分の姿を確認してもらって、それから話し始めていたし、
定期的に透明人間になるし、自分のことがどうでもいい。
空に執着しているのも、もしかしたら、ふよふよ宙を浮いていた期間があったからなのかもしれない。
死ぬのが怖くないのは、もう自分が死んでいるからなのかもしれない。
でも痛いことや辛いことが嫌なのは、何も知らないまま、死んでから産まれたからなのかもしれない。
なんて。
それは冗談だとしても、自分を幽霊だと思うのは、何かと楽だ。
話しかけても無視された時は、「あぁ、今は見えないタイミングなのかぁ」で済むし、
人混みにいても、「僕は幽霊だから注目されない」と安心することができる。
幽霊だから、いざ話しかけられたり、存在を確認されたら「嬉しい」と感じるし、
存在を確認されなくても、「幽霊だからなぁ」で済む。
個人的に、この状態がやたら心地良い。
きっと、死んでも死にきれなくって、「人間」が気になって、人間もどきになってしまったんだろうな。
もしくは、この「幽霊」は、僕の中のイマジナリーというか、
僕を助けてくれる存在なだけで、
今日はたまたま波長が近くて、一体化に近い状態なのかもしれない。
分からない。友達だとしたらだいぶ幼いけれど。
まぁ、兎にも角にも。
人に話したら精神を心配されそうな内容ではあるけれど、それでもいい。これで僕は楽だから。
幽霊だからって犯罪に走ることもしないし、勉強だってするし、頑張って働かなきゃとも思っている。
生きることに別に楽しみも興味もなかったけれど、
未だに希死念慮も抜けないくらいの躁鬱人間だけど、
僕は幽霊だと、そう考えると、なんだろう。ちょっと人生が楽しそうに思えてきた。
ちょっとだけね。
まぁ人生なんて今はどうでもいいんだ。
とりあえず明日の授業を頑張ろう。