空蝉日記帳

ひとりごと。

#15 焦燥日記

昨日早く寝ると言ったので、早めに寝ようと早めに日記を書こうとした。

結局日付は変わっている。

 

最近、自分の専門である心理学の勉強を頑張っている。それはまぁ当然だし、大学の成績も悪くない。成績だけはね。

自他共に「真面目」とは言えるし、言ってもらえる人間だとは思う。授業出るとか、課題出すとか、単位とるとか、最低限のことだけはしているから。

 

だけど、全然安心できない。

大学卒業については安心というか、それはもう別というか。

入学したなら卒業するのが僕の中では当たり前だから、それはしないと仕方がない。

それはそれとして、将来のこととか、いろいろを考えていたら、焦燥感が半端じゃない。

分野関係ない勉強まで、”しなくちゃいけない”という気持ちに囚われている。

なんとなくだけど、なんでこんなに焦っているのか、その理由は分かっている。

確実に親のせい。

 

父親は昔から、僕の人間関係にとにかくうるさくて、僕が「友達できた」の一言でも言えば、それがどんな人間なのか、細かく聞いてくる。

聞いては、何かしらにケチをつけて、「そんな人間とは関わるな」と言う。

過去の友人も、今仲良くしている連中に対してもそう。ずっと何かが気に入らないらしい。

確かに、連中の中で誰が一番”多数派”な人生計画を歩んでいるか、と聞かれたら、それは自分だと思う。高校に行って、大学に行って、院か就職に進むか考える時期。それはそうかもしれない。

けれど、父はそれを普通だと思いすぎている。そこから外れた人間を、皆駄目なものだと判断している。

だから、その連中と一緒にいて、僕が”そちら側”に行ってしまわないかが過度に心配らしい。

 

こんなことを本人に直接言う勇気もないので、ここで一言だけ吐き出すことにする。

文句じゃない。単純な疑問。

どうして僕の努力や成果よりも、周りの人間を見るんだろう。

成績だって悪くない。大学を休んだこともサボったこともない。出来がいいとは言わないけど、確かに勉強だってしていることはしている。

大学に行きたくないと言ったこともない。将来働きたくないとも言ったことはない。

それなりに頑張っているつもりだ。なのに、どうして僕よりも、僕の周りの連中だけを見るんだろう。

周りの連中が駄目(父理論)だから、僕も駄目になる。そんな要らない心配をしているなら、まず僕の少なからずの努力を認めてくれ。

周りと比較して、とかじゃなくて。ただ単純に、「よく頑張ってるな」の一言でいいじゃないか。

どうして僕を応援するんじゃなくて、褒めるでもなくて、周りを貶すんだろう。

 

ということが多々あるからこそ、僕は焦っている。

頑張って、成果を出して、お前の考えは間違っているんだと指をさしてやりたい。

あいつらを貶すのも、駄目だというのも間違いなんだと言ってやりたい。

それ以前に、親なら、そんなに僕の人生に介入してくるなら、まず僕自身を見てくれと言ってやりたい。

今まで期待に応えられたこともないし、自分を良くできた子だとも別に思っていない。だけど、周りに影響されて自分を変えてしまうほど中身空っぽの人間じゃない。これでも自分なりにいろいろ考えることは考えている。

そんな中身なし腑抜け人間だと思われていることが、何よりも腹立たしい。

 

よし(満足)。

ただまぁ、焦り過ぎるのも良くない。少しずつ、少しずつやろう。