空蝉日記帳

ひとりごと。

#17 空色日記

早く寝る努力をするんじゃなかったのか?今日もいつも通りの時間だ。

 

今日は久々に早起きをして、それに身体が耐えられなくて昼に寝落ちた。

2時間ほど昼寝をして、前日の宣言通り、今日は特に誰と話すわけでもなく、永遠に机に向かっていた。

いつもとは違う分野の勉強をしたし、いい気分転換になったんじゃないかと思う。

 

それから、夕方になって休憩しようと思って、久々にベランダに出て空を見てみた。

あんなにも空が好きだと言っているのに、最近はめっきり机とばかりにらめっこしていて、とてもじゃないけど空なんて眺めていなかった。

 

今日の空は、青い快晴でも、白い雲がぽんぽんと浮かんでいる可愛らしい空でもなかったけれど、

久々に見た空は、やっぱり不思議だった。

 

空を見上げると、吸い込まれそうになる。

なんというか、そういう感覚になる。だから好きだ。

まるで意識が持っていかれるような、手を伸ばしたら浮いていけそうな、そのまま溶けていけそうな、透明になって包まれそうな、なんだかそんな感覚に陥る。

何を言っているんだ、なんて反応をしないでほしい。そうとしか説明できないんだ。

 

でも、だからこそ、空が全部、自分の中の嫌なものを吸い取ってくれる気がして落ち着く。

久々に眺めたからか、今日は余計に浄化された気がする。

言ってることが胡散臭くなってきた。

神様などは信じていないが、代わりに空という存在そのものを信仰しているのかもしれない。

 

死ぬ時は空を眺めながら飛ぶのもいいかと、笑えないことも考えてみたけれど、空を眺めると動く気力すらなくなってしまう。じゃあ駄目か。

いや頑張ろう。これは別にネガティブな意味じゃない。希死念慮のアレではなく、ただ単純に、死ぬ時はそうしたいという話。

真夏に空を眺めながら熱中症で逝くのが今のところの最高の最期か。いや空を飛びたいな。

 

そんな話は今はしなくていい。

兎にも角にも、空を見ていたら心が晴れた。

やはり空は偉大だ。